ポケッタブルエアバンドレシーバ- HRD-737

中国製のポケッタブルエアバンドレシーバーを買いました。使い道やちょっと進んで改造などをやってみます。

アマチュア用スペアナや、スマフォ+RTL-SDRドングルでHRD-737のスプリアス観測

ラジオライフムック「ラジオ受信バイブル2021」においてHRD-737のアンテナからスプリアスが出ているという指摘があり、ちょっと心配しました。

 


調べてみたら、先に報告したようアンテナからの輻射ではなくケース輻射でほかの機械のアンテナを近づけない限りは大丈夫なレベルと思われます。

 

とはいえ、近辺にある他の無線機に与える影響を低減できないか実験してみました。

目視実験にはアマチュア用スペアナGigaStを用います。スペアナの入力端子に短縮ホイップをつけてHRD-737の本体背面に近づけます。

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HRD-737のケースからの輻射

 

青はスペアナの自己スプリアス、黄色がHRD-737ケースからの輻射です。300MHzと450MHzが目につきます。


HRD-737からGigaStのアンテナを1-2m離すとFM放送波並みの電界強度になりました。

 

次にHRD-737の後面をアルミホイルで覆ってみました。およそ10dB以上電界レベルが低下します。

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アルミホイルをケース裏に付ける


ケースの中にアルミを入れると回路ショートの心配があるので、替りに耐静電プラスチック袋を基板サイズぐらいに切って裏蓋の中に貼ってみました。
アルミホイルと同じぐらいの効果(ー10から15dB)がありました。
耐静電プラスチック袋はテスターリードを当てても抵抗は表示されないぐらいの導電性ですが、RFには効果があるようです。

 

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耐静電プラスチックで

 

更に今回、GigaStだけでなく、スマフォにDVB-T+DAB+FMドングルを接続し、Rtl-sdrドライバを用いてRF Analyzerでも見てみました。
DVB-T+DAB+FMドングルには20cmぐらいのアンテナをつけ、HRD-737に近づけましたら、150MHz、300MHzが出ていました。

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RTL-SDRドングル



しかし1-2m離すとFM放送波(中―強電界)以下になりましたでの問題ないレベルと思われます。